CSポートフォリオ分析は、顧客満足度調査の基本となる分析方法です。その他の満足度調査、例えば、社員の満足度、会員の満足度などでも基本的な考え方は同じとなります。
CSポートフォリオでは、総合的な満足度とそれの元になる項目を質問します。例えばレストランであれば、味、量、値段、接客…といった項目と、レストランを利用した総合的な満足度を質問します。
得られた調査結果を、ポジションマップとしてグラフ化します。グラフの縦は、各項目の満足度(レストランの例では、味、量といった項目)となります。横軸は、総合満足度との関係をとります。
このようにグラフ化した上で、4分割して分析をします。
- グループⅠは、総合満足度との関係/項目別の満足度ともが高い領域であり。この項目は維持していく必要があります。
- グループⅡは、項目別の満足度は高いが、総合満足度との関連は低い領域で、差別化にはならない“あたりまえ”の領域です。
- グループⅢは、項目別の満足度は低いものの、総合満足度との関連も低いため、改善の優先度が低い領域です。
- グループⅣ(色つきのグループ)は、総合満足度との関連が高く、項目別の満足度が低いため優先的に改善する領域となります。
このように分析をすることで、どの項目を優先して改善すべきかがわかります。
CS調査をはじめとする満足度調査の基本となるものですが、例えば必要な項目が抜けていると効果的な分析ができないなど、調査設計の段階から経験が必要なものとなっています。